当院の包茎治療のこだわり
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当院の包茎治療のこだわり
包茎手術は、余剰皮膚を切除し縫合する一見シンプルな手術ですが、細部までこだわることで結果は大きく変わります。
当院では、日本形成外科学会認定専門医としての実績とこれまでに培った経験を活かし、仕上がりの美しさと合併症のリスク低減を両立させるため、次の4つのポイントを重視しています。
1.考え抜かれたデザイン
包茎手術において、皮膚をどの程度切除するかは仕上がりの見た目と機能性を左右する最重要ポイントです。
一部のクリニックでは目分量で決めることもありますが、切除しすぎると勃起時に突っ張って完全な勃起が難しくなったり、EDの原因となる可能性があります。
さらに、通常時にも極端に縮こまってしまうことがあります。
逆に切除が少なすぎると、皮膚の余剰が残ったままになったり、後に形態不良を招く恐れもあります。
当院では、「見た目の美しさ」と「機能の維持」を両立させるため、皮膚の切除量や形状設計を極めて慎重に行います。
形成外科で培った技術を活かし、勃起時と通常時の長さの比較や亀頭の位置を基準に計測し、適切な皮膚切除量を算出しています。
その際、フランスの建築家ル・コルビュジエが提唱した「モデュロール」という黄金比の概念を参考に、亀頭部分の黄金分割比率を導き出し、美しさと機能性を兼ね備えたデザインに仕上げます。
2.血流・組織の温存
形成外科医は、手術において組織の血流管理を極めて重要視します。
皮膚の血流が不足すれば、虚血によって壊死が起こるためです。
形成外科の手術では、局所皮弁術では血流をどのように温存するか、切断指再接着術や遊離皮弁術では血管を正確に縫合して血流を再開させるかなど、繊細で高度な技術が求められます。
包茎手術では、一度皮膚を一周切離するため、その状態は形成外科でいう局所皮弁に相当します。
中でも血流が乏しくなりやすいのが縫合部であり、ここでの血流低下は皮膚壊死や創部離開の原因となります。
当院では、皮膚切開部直下の組織を可能な限り温存し、その上の皮膚の血流を守る独自の方法を採用しています。
血流を保つことで感染のリスクも低減できます。
こうした細部にわたる形成外科的手技の積み重ねによって、当院は合併症のリスクを最小限に抑えています。

3.血管・リンパ管の処理と徹底的な止血
当院では、前項で述べたように温存できる組織の血管は可能な限り残すことを基本としています。
しかし、余剰皮膚を栄養とする血管や、その部位に分布するリンパ管は切除が必要です。
切除が必要と判断した血管・リンパ管は、中途半端な処理は行わず確実に対応します。
処理が不十分だと、術後に出血やリンパ液の漏出が起こる可能性があるためです。
多くの場合は電気メスによる凝固止血を行い、太い血管は結紮(糸で縛る)して確実に止血します。
さらに、余剰皮膚の切除後は創部全体を細部まで確認し、出血点やリンパ漏出部位がないか徹底的にチェックします。
こうした工程により、術後に創部内部へ血液が溜まる「血腫」という合併症を予防しています。
4.形成外科的な縫合
手術の最終工程である縫合は、一般的には表面のみを縫う「表皮縫合(見える縫合)」が多く採用されています。
これでも傷はきれいに治ることが多いですが、陰茎は日常的に形状変化の大きい部位であり、必要な強度を確保できない場合があります。
その結果、強度不足による創部離開が起こる症例もあります。
当院では、表面だけでなく内部や表面直下まで縫い合わせる形成外科的な縫合を行っています。
層ごとに縫合することで創面がより密着し、創部離開のリスクを減らし、治癒後の傷跡も最小限に抑えられます。
さらに、この縫合法にはアンカリング効果と呼ばれる利点があります。
これは、亀頭直下の皮膚をしっかり下に固定し、皮膚の折り返りを防ぐ方法です。
この効果により、必要以上に皮を切りすぎることなく、自然な長さを保ちながら術後のかぶり戻りを抑えることが可能になります。
上記のような縫合は、形成外科的な訓練を受けて習得する必要がある技術の為、全国でも行っているクリニックはほとんどありません。
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- 治療内容
- TVカット、形成外科的な縫合あり。
- 治療回数
- 1回。抜糸がある場合再来院が必須となります。
- 費用
- 15万円~50万円(自由診療)
- リスク
- 血腫、感染、創部離解など一般的な手術のリスクが伴います。術前と比べて感覚の変化が生じることがあります。
- 留意事項
- 自由診療に関しては本国における未承認医薬品が含まれる場合があります。
当院では、上記の“こだわり”によって合併症のリスクを最小限に抑える努力を続けています。
包茎手術は、日本形成外科学会認定専門医としての知識・経験と、形成外科で培った精密な技術を土台に行っており、患者様から信頼されるクリニックを目指しています。
また、基本的な治療から高度かつ応用的な治療まで幅広く対応し、常に安心と満足を第一に考えた医療を提供しています。
お悩みやご不安がある方は、まずはお気軽にご相談ください。